カンムリヅル
Balearica pavonina
| English name: | Black crowned crane |
| Deutscher Name: | Kronenkranich |
| Le nom français: | Grue couronnée |
| 中文名称: | 黑冕鶴 |

生息地域
| Realm: | Afrotropical Realm |
| IUCN Red List: | Vulnerable |
スーダン等アフリカ大陸の上ナイル流域の湿地帯を主とし、その他西寄りのサヘル地域の川辺にも分布。より南に分布する近縁種のホオジロカンムリヅルと外観が似通っていて判別が難しいですが、こちらは頬の赤い領域が広くなっています。本種もホオジロカンムリヅルと同様に枝を握るための後ろ向きの足指が発達し、ほとんどのツル類が不得手としている木の枝に止まる能力を備えており夜間は樹上の高い位置で眠ります。一方で、長距離の飛行を行うことはできないため渡り等は行わず、年間を通して熱帯に留まって暮らしています。
カンムリヅルは2000年代より前までは比較的安定した生息数を維持していると見られていましたが、近年個体数の減少が急激に進んでおり、IUCNレッドリスト上の分類もLC→NT→VUと深刻化してきました。本種は湿地帯を好み繁殖地としていますが、サヘル地域で頻発する旱魃のほか、湿地を排水して農業用地に転用されることによる喪失、さらにはダム建設により下流域が干上がってしまう事例などで次第に生息地が狭まっています。また、東部個体群の80%以上が生息しているとされるスーダン・南スーダンはいずれも内戦やクーデターが度々発生し政情が安定しているとは言い難く、こうした状況から適切な保全措置の実施がさらに困難になっています。
出典・参考文献
- 淡路ファームパークイングランドの丘
- デイヴィッド・バーニー. 世界の鳥たち. 化学同人, 2015
- 上田恵介, 柚木修. 小学館の図鑑NEO[新版]鳥. 小学館, 2002
- スミソニアン協会. 地球博物学大図鑑. 東京書籍, 2019
- デイヴィッド・バーニー. 世界の動物大図鑑[コンパクト版]. 河出書房新社, 2025
- BirdLife International. The IUCN Red List of Threatened Species - Balearica pavonina. IUCN, 2016
- UN Environment Programme. Sudan - First State of Environment and Outlook Report 2020. UN, 2020

